甲田療法と登山と小麦粉アレルギー
■食物依存性運動誘発アナフィラキシーショックで入院
2012年1月
昼食に、パン(餡バター)を食べて少し動いていたら、
20分ぐらいして頭が猛烈にかゆくなる。
暫くして、全身に蕁麻疹が出て、数分間(1分程度?)意識を失い倒れて、救急搬送。
当日帰宅は叶わず1日入院となった。
◆採血によるアレルギー検査
総IgE 572(陰性200以下)
□陽性
「ヤケヒョウダニ」「コナヒョウダニ」
「ハウスダスト1」「ハウスダスト2」
「かに」
□疑陽性(数値高め)
「小麦」
□陰性
「卵白」「大豆」「卵黄」「エビ」「大麦」「オート麦」
「エンドウ」「ソバ」「ロブスター」「インゲン」「サバ」
「かには、今まで食べても大丈夫だった」と言うと
「なるべく食べないようにしてください」と先生
症状と状況から
「食物依存性運動誘発アナフィラキシーショック」
ではないか?
との診断。
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」
> 特定の食べ物を食べた後に運動をするとアナフィラキシーが起こる病態です。
> 原因となる食物は小麦や、えび・かにが多いのですが、
> それらを食べても運動しなければ症状は起こらず、
> また、運動してもそれらを食べていなければ症状は出ません。
> 小学生以上から高校生に多くみられます。
アナフィラキシーってなぁに.jp
http://allergy72.jp/food-allergy/type.html
より引用
原因は小麦や、えび・かにが多いらしい。
昼食がパンであった事から小麦と断定。
◆処方してもらった薬
「アレロック」抗アレルギー薬
「プレドニン内服薬」とんぷく薬
「アレロック」
蕁麻疹が出たら飲む。
抗アレルギー薬なので、先生の指示で1週間飲み続けた。
「プレドニン内服薬」
蕁麻疹にプラスして、呼吸苦、腹痛、吐気などの症状が出たら飲む。
これは飲む事はなかった。
◆処方してもらわなかった薬
「エピペン」
エピペンとはアドレナリンの自己注射の事である。
血圧低下による意識が遠のく前に注射する。
価格は1万円だったと思う。
原因物質の特定と、本当に運動誘発なのかは、
食物運動負荷テスト(要、検査入院)をしないと分からないとの事。
とりあえず検査入院もせず、「見守り」にしてもらった。
□搬送当時の感想
「マジかよ・・・花粉症だったけど、なんと食物アレルギーになってしまったのか・・・」
「もう、登山も行けないかもなぁ(;_;)」
意識喪失と救急搬送の精神的なショックも手伝ってか、ネガティブ思考が頭を巡った。
まぁ、基本的にネガティブな性格なのだが。
□その後
原因除去(小麦粉を食べない)と、小麦粉食べても3時間後なら運動して大丈夫。
という知識を得て、精神的にも元気になり、だんだんと普段の生活に戻る。
ラーメンも食べるし、うどんもパスタも食べる。
小麦粉を使った菓子や料理を食べると、
たまに、手や腕に蕁麻疹のようなものが出るが、
月日が経つうちに、あまり気にしなくなっていった。
■再び全身に蕁麻疹が出る
2013年4月
イタ飯屋でピザ、パスタを腹一杯食べてワインも飲んで、
歩いて帰宅していると頭が猛烈にかゆくなる。
あの時と同じだ。これはやばい。
帰宅後、やはり全身に蕁麻疹が出る。
以前処方してもらった「アレロック」を飲んで安静にしていると
1時間ぐらいして治まった。
一度、救急搬送された経験もあって、かなりの恐怖だった。
また、似た様な「食事+運動」をしても蕁麻疹が出る時と出ない時がある。
これは、疲れ、体調やストレスも要因の一つなのかもしれないと思うようになっていった。
■甲田療法との出会い
そんな折、アレルギー体質には断食が良い。との情報を聞きつけたどり着いた先が「甲田療法」である。
早速Amazonで
「奇跡が起こる半日断食」甲田光雄著(マキノ出版)を購入
食事回数を減らして、なおかつ食事の量を減らすというものである。
書いてある事を掻い摘んで言うと
(かなり大雑把(間違いもある?)なので、誤解しないよう本を読まれる事を希望)
・朝食を抜く
・1日2食
・昼食は少なめに
・肉、魚、卵、乳製品など控える
・生野菜を食べる
・間食、夜食はしない
・食事中は水分を採らない、食後3時間水分を採らない。
・一日に1.5リットル〜2リットルの水分を採る。特に午前中に多めに採る事。
以上の食事をして、胃腸を元気にして宿便を出す。デトックス作用のある健康法です。
□基本的な毎日の食事
【昼食】玄米クリーム(玄米0.5合)、豆腐半丁、ごま、昆布
【夕食】玄米クリーム(玄米0.5合)、豆腐半丁、ワカメ、生野菜
※但し、外食もするし、飲み会の時は酒も飲み、小麦粉料理も食べる。
※たまには、お菓子もフルーツも食べる。但し、食べるなら食後が良い。
玄米クリームの作り方は↓のサイトを参考にした。
1日2食健康法
http://www.2shock.net/
■2013年6月9日谷川岳西黒尾根の食事・行動食
【朝食】白米1杯、ごま、トマト1個
【昼食・行動食】おにぎり(小)5個、揚げせんべい3枚、カロリーメイトゼリーアップル味、
アミノバイタルゼリー スーパースポーツ。
※おにぎりは具なし、味付けは塩のみ。
※登山では、エネルギーを使うと思い朝食を食べた。
朝食も玄米クリームが良いと思ったが、昼食行動食用のおにぎりを作るので、お米を炊いた。
だったら朝食も白米を食べようという安易な考え(笑)
※水に粉ポカリを入れて飲んだ。
以前より、登山で水だけを飲んでいるとお腹がガボガボになって、胸焼けのような感じがしたが、
粉ポカリを使用すると胸焼けはせず大丈夫だった。
水は中性、ポカリスエットは弱酸性なので、胃には弱酸性のポカリスエットが良いのかもしれない。
甲田療法では、酸性の柿の葉茶をすすめている。緑茶は良い成分が含まれているが、アルカリ性飲料である。
※クリーム玄米ブランを非常食で持っていったが、
小麦粉を使用しているので、行動食で補給しなかった。
登山中にアナフィラキシーショックは洒落にならないので、あくまでも非常食。
下山後においしく頂きました。
山行記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-308643.html
■体重・体脂肪率の変化
36歳男性
身長176センチ
2013年3月末
体重83キロ/体脂肪率24.7%
2013年6月9日
体重75キロ/体脂肪率19.7%
体重8キロ減量に成功したが、体力も落ちるのでは?
と心配もしましたが、軽快に登山を行えました。
運動は、20分のウォーキング後に30分ジョギング。を週に1回程度。
■最後に
上にも書きましたが、2011年発症当時、山登りもあきらめるようなのかと落ち込んだりしました。
自分以外で、似たような症状で悩んでいる人がいるかもしれない。
少しでも情報提供が出来れば。
と思い日記を投稿しました。
甲田療法が、私のアレルギー体質改善につながるかは現在では不明です。
ただし、完治が難しいとされる難病が甲田療法で治っている事もまた事実であります。
また、甲田療法は絶対では無いと思います。
胃腸の弱い方がいきなり1日2食を行って体調不良になる話も聞きます。
実行する際には、甲田光雄氏の著書を5冊以上読んでからが良いとする意見もありますので、
実行の際は十分にご注意ください。
もし、誤解を招く表現等がありましたら、ご連絡ください。
乱筆に関わらず、最後まで読んで頂き感謝します。
どうぞご自愛ください。
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